【9月11日 AFP】(更新、写真追加)米東海岸では今週、ハリケーン「フローレンス(Florence)」が上陸する見通しで、サウスカロライナとノースカロライナ両州では10日、100万人以上に避難指示が出された。

 米気象当局によると、フローレンスは10日に入り「急激に」勢力を増して5段階中2番目に強い「カテゴリー4」に発達し、最大風速は約62メートルに到達。13日にサウスカロライナ州あるいはノースカロライナ州に上陸する見通しだ。

 フローレンスは米東部に上陸するハリケーンとしてはここ数十年で最も強いものとなる恐れがあり、同地域に壊滅的な洪水被害をもたらす可能性もある。

 ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領はツイッター(Twitter)に「今回のハリケーンはこれまでに東海岸に上陸したものの中で最悪なものの一つ」「災害に備え、注意深く安全に過ごそう!」と投稿した。

 サウスカロライナ州のヘンリー・マクマスター(Henry McMaster)知事は記者会見で、「これは非常に危険なハリケーン」であり「われわれはサウスカロライナ州民の人命を一人でも危険にさらすことを望んでいない」と説明。320キロ近くに及ぶ海岸線沿いに住む最大100万人に対し11日正午(日本時間12日午前1時)からの避難開始を求めると発表した。

 また隣接するノースカロライナ州の州知事も海岸沿いの一部地域に避難指示を発令。両州とバージニアの計3州では非常事態が宣言された。

 フローレンスは現在時速およそ20キロの速さで西に進行。米国立ハリケーンセンター(NHC)によれば、フローレンスは引き続き急速に勢力を強めており、13日ごろには非常に危険な大型ハリケーンに発達するものとみられるという。(c)AFP