【9月11日 CNS】中国の調査会社、易観(Analysys)がこのほど発表した2018年第2四半期デリバリー市場報告によると、夏季のデリバリー消費熱や夜食の注文率増加に伴い、第2四半期のデリバリー市場の取引額は初の1000億元(約1兆6000億円)を突破したことを明らかにした。

 統計によると、出前アプリの餓了麼(Ele.me)の月間アクティブユーザー数は第1四半期比で30%増となり、業界一番の成長をみせ、業界全体の成長率60%以上を餓了麼のユーザーで大きく貢献した。高温の天気とサッカーW杯(2018 World Cup)観戦熱がもたらした夜食の注文数が大幅に伸び、W杯期間中に餓了麼は1億件を超える夜食を提供した。全体の取引額は1028億元(約1兆6628億円)。単一四半期の業績としては1000億元を突破したのは初めて。

 アナリストは、コアなユーザー群は「新小売」や夜食などの新商品の消費に対し意欲的で、供給側の成長を促した。需要側の「消費力」と供給側の「生産力」が互いの促進作用をもたらし、大きな利益を生み出したと分析している。

 阿里巴巴(アリババ、Alibaba)の副総裁で、餓了麼の王磊(Wang Lei)CEOは、「餓了麼は現在の市場に対しこれまでの価格競争的なビジネスモデルを捨て、新小売やサービスの時間帯拡大などの戦略によって、他社との差をつけていきたい」と話している。(c)CNS/JCM/AFPBB News