【9月10日 AFP】全米オープンテニス（US Open Tennis Championships 2018）の男子シングルスで準優勝となったファン・マルティン・デルポトロ（Juan Martin Del Potro、アルゼンチン）が、自身を下して優勝したノバク・ジョコビッチ（Novak Djokovic、セルビア） について、ロジャー・フェデラー（Roger Federer、スイス）が持つ四大大会（グランドスラム）男子シングルス最多20勝の記録を塗り替えられると話した。

　9日の決勝は、6-3、7-6（7-4）、6-3でデルポトロに勝利したジョコビッチが、ピート・サンプラス（Pete Sampras）氏に並ぶグランドスラム14勝に記録を伸ばし、ラファエル・ナダル（Rafael Nadal、スペイン）の記録まであと三つ、フェデラーまでは六つに近づいた。

　デルポトロは、ジョコビッチが6歳年上のフェデラーの記録を超えられると思うかと問われると、「もちろん可能だ」と答えた。

「もう14回勝っている。今年は1年でグランドスラム2勝だ。健康だし、素晴らしいチームも持っている。できればこれからも、彼とラファ、ロジャーでグランドスラムを争ってほしい。彼らの歴史をつくる戦いは、見ていてすごく楽しいからね。僕らも力の限り彼らにぶつかるだけ。それでもノバクは、記録をつくるのに必要なものをすべて備えている」

　自身過去最高の世界ランキング3位でこの大会に臨んだデルポトロは、フェデラー、ナダル、ジョコビッチと同じ時代にプレーできる自分は幸せだと言い切っている。

「もちろん、こういう大会を取るには彼らが大きな壁になる。だけど同時に、こういうレジェンドたちの近くにいられることを誇らしく思うんだ」

「キャリアを通じてノバク、ロジャー、ラファからは学ぶことばかりだし、彼らがこういう大会を勝つのを何度も見てきた。信じられないことだ。彼らがいるから自分がグランドスラムを勝てないことを悲しいとは思わない。僕は、彼らと同じ時代を過ごせるただのラッキーな選手の一人。最高だよ」 (c)AFP/Dave JAMES