【9月10日 AFP】男子ゴルフ米国ツアーのフェデックス・カップ(FedEx Cup 2018)プレーオフ第3戦、BMW選手権(BMW Championship 2018)は、9日に予定されていた最終日のラウンドが雨のため翌10日に延期になった。しかし、ツアー関係者は72ホールを終えられるかは分からないと話している。

 会場付近はこの数日で合計80ミリ近い降水量を記録しており、この日も激しい雨の影響でアロニミンク・ゴルフクラブ(Aronimink Golf Club)は水浸しになった。そのため主催者は9日午後に順延を決定。大会は10日の午前7時から再開され、選手は3人1組でアウトスタートとインスタートに分かれてラウンドする予定だが、現地は10日も雨の予報が出ている。

 PGAツアーのカールトン・ホワイト(Carlton White)副競技委員長は「明日のプレーができるように全力を尽くすが、自然現象なのでどうなるかは分からない。とにかく明日の朝まで待って、どうするべきか細かなところを判断したい」とコメントした。

 コースが大量の水を含んでいるため、最終日は11日にずれ込む可能性もある。ホワイト氏は「残念ながら、われわれがやろうとしていることは無駄な抵抗に近い」と話している。

「フェアウエーは緩み、ティーグラウンドはぬかるんでいる。グリーンは問題ない。バンカーもOKだ。しかし、このゴルフコースでプレーするのは単純に不可能だ。水をかき出すことはできないし、すでに3インチ(7.6センチメートル)を超える雨が降っている」

 最終日の結果次第では、フェデックスカップポイントのランキングと、それに伴う最終戦のザ・ツアー選手権(THE TOUR Championship 2018)に勝ち進む30人の顔ぶれも変わってくる。

 特に微妙な状況にあるのがメジャー3勝のジョーダン・スピース(Jordan Spieth、米国)で、大会前のポイントランキングが27位だったスピースは、このままの順位で大会が終わると31位に後退し、最終戦の出場に一歩届かない。また、最終戦に出られなかった場合はシーズン25大会出場の義務を満たせないため、罰金を科される可能性がある。

 大会は3日目を終えてジャスティン・ローズ(Justin Rose、イングランド)が通算17アンダーで首位に立ち、ザンダー・シャウフェレ(Xander Schauffele、米国)とロリー・マキロイ(Rory McIlroy、北アイルランド)が1打差でこれを追っている。このまま54ホールでの終了が宣言された場合、、ローズは世界ランキング1位に浮上する可能性がある。(c)AFP