【9月10日 AFP】米紙ワシントン・ポスト(Washington Post)の著名記者、ボブ・ウッドワード(Bob Woodward)氏は9日に放送された米CBSニュース(CBS News)のインタビューで、ドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領が、投稿すれば北朝鮮に米国の攻撃が差し迫っていると解釈されかねないツイッター(Twitter)のメッセージを下書きし、国防総省の幹部らを慌てさせていたと明かした。問題のツイートは実際には投稿されず、事なきを得たという。

 ウッドワード氏はトランプ政権の内幕を描いた「Fear: Trump in the White House(仮訳:恐怖──トランプのホワイトハウス)」の発売を11日に控え、CBSの「サンデー・モーニング(Sunday Morning)」のインタビューに応じ、北朝鮮の核問題をめぐるトランプ政権と北朝鮮との対立で最も危険だった瞬間について語った。

「われわれは韓国から扶養者──家族2万8000人を引き揚げるつもりだ」──。ウッドワード氏によると、トランプ氏はそんな内容のツイートの下書きをしていたという。

 CBSによるとこのツイートは、北朝鮮が非公式ルートで米国が攻撃を準備している兆候と見なすと伝えてきたため、結局送信されなかった。

 ウッドワード氏は「その時、国防総省の指導部には『ツイート1本について、北朝鮮がこれを攻撃が切迫していると見なすという信頼できる情報を得た』と深刻な警戒感が広がった」と話した。(c)AFP