【9月8日AFP】米国務省は7日、最近台湾と断交し中国と外交関係を結んだ中米3か国に駐在する大使や代理大使を本国に召還した。

 米国は先月、中国政府が中台関係を不安定化させ、台湾と同盟関係にある西半球の国々を引き抜く「政治干渉」を繰り広げていると非難していた。

 今回本国に召還されたのは、ドミニカ共和国とエルサルバドル駐在の大使およびパナマ駐在の代理大使の3人。

 声明によると、大使らは「中米とカリブ海地域の各地で、強力で独立した民主制度と経済を支援する方策」について、政府首脳部と協議するという。

 台湾と中国は長年にわたって、開発途上国における外交上の覇権争いを繰り広げており、外交関係を得る切り札として経済支援といった援助を利用してきた。

 エルサルバドルは先月、台湾と断交して中国と国交を樹立。台湾が断交したのは、今年に入ってエルサルバドルが3か国目、蔡英文(Tsai Ing-wen)総統の就任後では5か国目となった。(c)AFP