【9月7日 AFP】ブエルタ・ア・エスパーニャ(Vuelta a Espana 2018)は6日、第12ステージ(モンドニェードからファロデエスカタデバレス、181.1キロメートル)が行われ、アージェードゥゼル・ラ・モンディアル(AG2r - La Mondiale)のアレクサンドル・ジェニエ(Alexandre Geniez、フランス)がゴール前での激しいデッドヒートを制しステージ優勝を飾った。

 一方、総合争いではミッチェルトン・スコット(Mitchelton-Scott)のサイモン・イェーツ(Simon Yates、英国)が、赤ジャージー(マイヨ・ロホ)をコフィディス(Cofidis, Solutions Credits)のヘスス・エラダ(Jesus Herrada、スペイン)に明け渡している。

 劇的な残り10キロがクライマックスを迎えると、ジェニエがチームスカイ(Team Sky)のディラン・ファン・バーレ(Dylan van Baarle、オランダ)を抑えてフィニッシュし、バーレーン・メリダ(Bahrain-Merida)のマーク・パドゥン(Mark Padun、ウクライナ)が3位に入った。

 第9ステージからマイヨ・ロホを着用していたイェーツは、アルトデカデイラ(Alto de Cadeira)の登りで18人の先頭集団の形成していたエラダに総合首位の座を譲った。

 総合争いをしていたモビスター・チーム(Movistar Team)のアレハンドロ・バルベルデ(Alejandro Valverde、スペイン)やナイロ・キンタナ(Nairo Quintana、コロンビア)とともに、イェーツは一時エラダに11分の差をつけられ、ようやくアタックを仕掛けたものの手の施しようもなかった。

 蛇行したコースでのレースが終わりを迎えると、エラダはイェーツに3分22秒差、3位のバルベルデにさらに1秒差をつけた。

 エラダは「信じがたい。最後にリードを奪うなんて夢のようだ。疲れていたからステージ優勝には挑戦できなかった。ただ、自分たちが長い間積み重ねてきたことが結果として報われた」と語った。

「いまは表彰台のことは考えていないが、一歩ずつ進めていくよ。少なくとも今回このような結果を残したのだから」

 ジェニエは2013年と2016年に続き、ブエルタでの区間優勝はこれが3度目となった。

 ジェニエは「安心した」、「勝利した喜びは、一年を通してただただ自転車に乗り、厳しいトレーニングを経験して、あらゆるものを犠牲にしたからこそ訪れる」

 ブエルタは7日に第13ステージが行われ、カンダス(Candas)からラカンペロナ(La Camperona)まで174.8キロメートルの行程となっている。(c)AFP