【9月11日 AFP】男子ゴルフ米国ツアーのフェデックス・カップ(FedEx Cup 2018)プレーオフ第3戦、BMW選手権(BMW Championship 2018)は10日、米ペンシルベニア州ニュートンスクエア(Newton Square)のアロニミンク・ゴルフクラブ(Aronimink Golf Club)で最終日が行われ、米国のキーガン・ブラッドリー(Keegan Bradley)がジャスティン・ローズ(Justin Rose、イングランド)とのプレーオフを制し、6年ぶりのツアー優勝を飾った。

 2011年の全米プロゴルフ選手権(2011 PGA Championship)覇者で、2012年に行われた世界ゴルフ選手権(World Golf Championships 2012)のブリヂストン・インビテーショナル(Bridgestone Invitational 2012)以降、勝利から遠ざかっていたブラッドリーは、ツアー4勝目にしてプレーオフでは自身3回目の勝利を記録。ローズは今季3勝目を阻止されたものの、この準優勝でキャリア初の世界ランキング1位になることが決定した。

 雨でコースがぬかるみ1日順延となっていた最終ラウンドでは、ローズが最終ホールに4メートル半のパーパットを外して「67」を記録したのに対し、ブラッドリーは「64」でまとめ、両者は通算20アンダーでスコアが並んだ。

 ベリーパターが使用できなくなってから初めてタイトルを獲得したブラッドリーは、「この6年間では、いろいろなことが起きた」とすると、「ベリーパターに関しては思っていたよりも移行が難しく、しばらくの間成績が落ちてしまった。ライダーカップ(Ryder Cup)やプレジデンツ・カップ(The Presidents Cup)のメンバーから落選し、世界ランクもトップ100圏外になって厳しかった」とコメントした。

 ブラッドリーとは対照的に成績が安定していたローズは、年間王者として1000万ドル(約11億円)を手にする可能性がある5人に含まれており、アトランタ(Atlanta)で開催される最終戦のザ・ツアー選手権(THE TOUR Championship 2018)で2週連続の勝ち星を目指すことになる。

 ローズは「ザ・ツアー選手権では絶対に勝ちたい。なぜなら、今年のトーナメントを制覇して世界1位の座につきたいからだ。だけど、きょうは楽しかった」、「16番と17番でバーディーを奪った。キーガンが先に同じことをしていたのは分かっていたから、それに対抗するつもりだった。最高のパットで72ホールで勝負をつけようとしたけれど、まずいパットでプレーオフにもつれてしまった」と振り返った。

 ビリー・ホーシェル(Billy Horschel)とザンダー・シャウフェレ(Xander Schauffele)の米国勢が通算19アンダーで3位タイに続き、北アイルランドのロリー・マキロイ(Rory McIlroy)が同18アンダーで単独5位でフィニッシュした。

 脊椎固定手術から本格的復帰を目指しているタイガー・ウッズ(Tiger Woods、米国)は、この日「65」を記録して通算17アンダーで6位タイでホールアウトし、プレーオフ最終戦に進む上位30人に入った。

 キャリア14勝を記録しているメジャーで久しぶりの勝利を目指しているウッズは、先月の第100回全米プロゴルフ選手権(2018 PGA Championship)では2位に入り、7月の第147回全英オープン(The 147th Open Championship)では首位で最終日を迎えたものの、ツアー優勝からは5年も遠ざかっている。

 ジョーダン・スピース(Jordan Spieth、米国)は通算3アンダーで55位タイに終わり、プレーオフ最終戦にはわずか1ランク届かなかった。これにより、今季のツアー出場も最低ラインとして義務づけられている25大会に届かず、このままでは2万ドル(約223万円)の罰金を支払うことになる。

 最終日は「73」というスコアに終わったスピースは、「罰金を支払うか、秋にいくつか大会に出場することになるだろう。それがカウントされるかは分からないけど」とすると、「そういうことになれば、罰金の支払いを受け入れて前に進む。毎年1試合ずつ積み重ねていくように努力しているけれど、なかなか難しいことだ」と話した。

 松山英樹(Hideki Matsuyama)は通算14アンダーで15位に入り、最終戦の出場権を獲得している。(c)AFP/Bernie McGuire