【9月7日 AFP】全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2018)は7日に男子シングルスの準決勝が行われ、大会第21シードの錦織圭(Kei Nishikori)が第6シードのノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)と対戦。もう1試合では第1シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)と第3シードのファン・マルティン・デルポトロ(Juan Martin Del Potro、アルゼンチン)が顔を合わせる。ここでは、4選手のこれまでの相性などを振り返る。

■錦織対ジョコビッチ―対戦成績:錦織の2勝14敗

 錦織は準優勝を果たした2014年のこの大会で、ジョコビッチを準決勝で破って決勝に進出しているが、以降は13連敗(棄権を除く)。今年のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2018)準々決勝でも、1セットを奪ったが及ばなかった。

 対するジョコビッチは、そのまま1年以上ぶりとなる四大大会(グランドスラム)のタイトルを獲得し、グランドスラム13勝目。けがの影響もあって長く続いた不振を脱すると、8月のウェスタン&サザンオープン(Western and Southern Open 2018)でも優勝を果たしている。

 錦織もジョコビッチと同じように2017年はけがに苦しめられたが、このところは上り調子で、準々決勝では2014年大会決勝で敗れたマリン・チリッチ(Marin Cilic、クロアチア)との厳しい5セットマッチを制して勝ち上がってきた。

 2011年と2015年にこの大会を制しているジョコビッチは、錦織について「現役有数の両手バックハンドの持ち主で、非常にスピードがある。フットワークは驚異的で、間違いなくトップ5、トップ10の選手だ。厳しい試合を想定している」とコメントした。

 一方の錦織は「ノバクとの対戦成績は良くないが、ここ2年間はどれもタフな試合だった。チャンスはあったが、あと一歩届かなかった。けが明けということもあるので、今回の挑戦を楽しみたい」と話している。

■ナダル対デルポトロ―対戦成績:ナダルの11勝5敗

 準決勝のもう1試合では、前回大会を含めて過去に3回全米を制している世界ランキング1位のナダルが、2009年大会王者のデルポトロを迎え撃つ。

 両者がグランドスラムで激突するのは今季3回目。全仏オープンテニス(French Open 2018)の準決勝ではナダルがストレートで完勝し、11回目の全仏制覇を果たしたが、ウィンブルドン準々決勝での対戦はまったく別の展開となった。それでも最後は、ナダルがセットカウント1-2と追い込まれたところから4時間48分の激闘を制して勝ち上がった。

 対戦成績ではナダルが16戦11勝で上回っているが、ハードコートでは5勝5敗の五分。2009年の全米ではデルポトロが準決勝でナダルを破って大会を制し、昨年は逆にナダルが準決勝で勝利して優勝を果たした。

 ナダルはデルポトロについて「彼はどんなサーフェスでも素晴らしい選手。自分の最高のテニスをしなければ勝利はおぼつかないだろう」とコメントした。

 デルポトロは「世界ナンバーワンの選手と対戦するのはいつだって楽しみだ。大会やコンディション、気候に関係なくね。このスポーツで最高の選手と対戦する機会がある。それだけで自分にとっては夢のようだ」と話した。(c)AFP