【9月6日 AFP】米保健当局は5日、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイから14時間のフライトを経て米ニューヨークに到着したエミレーツ航空(Emirates Airline)の旅客機の乗客乗員のうち、体調不良を訴えた10人を同市内の病院に搬送した。

 同機内では搭乗していた521人のうち、100人以上が咳や発熱、嘔吐などの症状を訴えていた。

 ソーシャルメディアには、ニューヨークのケネディ国際空港(John F. Kennedy International Airport)の滑走路上で隔離されている超大型機エアバスA380の写真が投稿された。同機の横には複数の救急車が並んでいる様子がうかがえた。

 同機に乗っていたラップミュージシャンのヴァニラ・アイス(Vanilla Ice)さんも「ドバイから帰国したところだけど、周りは救急車や消防車、警官でいっぱいだ」と、ツイッター(Twitter)に投稿した。

 エミレーツ航空は乗客3人と乗員7人が「さらなる医療手当てと検査」のため病院に搬送されたことを認め、「乗客全員が降機する前に地元保健当局の検査を受けた」と発表した。乗客9人はその場で追加検査を受けたが、その後、解放されたという。

 ニューヨークのビル・デブラシオ(Bill de Blasio)市長の広報担当者エリック・フィリップス(Eric Phillips)氏は、体調不良の乗客の一部は、インフルエンザが流行しているサウジアラビアのメッカ(Mecca)から到着したようだと述べた。

 同氏はツイッターで「保健当局が現在、原因を突き止めるために検査を行っている。症状は今のところインフルエンザによるものとみられる」と述べた。(c)AFP