【9月6日 AFP】イギリス海峡(English Channel)のホタテ漁場をめぐり英仏漁船が衝突していた「ホタテ戦争」で5日、両国の漁師らが合意に達した。英仏両政府が発表した。

 セーヌ湾(Baie de la Seine)では先週、英仏間の緊張が激化し、英漁船5隻と仏漁船数十隻が衝突。英仏漁師らの船が互いに体当たりする様子を捉えた動画も公開されていた。

 水産資源が豊富なこの海域では、資源保護の観点から仏漁船は10月から5月の間しかホタテ漁を認められていないが、英漁船が禁漁期に同海域で漁業を行っているとしてフランスの漁師らは激怒していた。

 これまでの協定では、全長15メートル未満の英漁船は禁漁期の対象外とされていたため、フランスの漁師らはこの抜け穴をふさぐよう求めたが、今年に入っての交渉は行き詰まり、合意に達していなかった。

 英仏両政府は共同声明で、両国の当局者と漁業代表者らの協議を経て、双方が合意に達したと発表。従来の協定を更新するとともに、全長15メートル未満の英漁船を協定に含めることで原則的合意に至ったと説明した。(c)AFP