【9月4日 AFP】国際宇宙ステーション(ISS)で先週、小さな穴により気圧が低下した問題について、ロシアの国営宇宙企業ロスコスモス(Roscosmos)のトップが、意図的な妨害行為だった可能性があるとの見方を示した。

 ロスコスモスのドミトリー・ロゴジン(Dmitry Rogozin)氏によると、ISSに接続されたロシアの宇宙船「ソユーズ(Soyuz)」で先月30日に発見された穴はドリルによるもので、地上もしくは宇宙空間で意図的に開けられた可能性があるという。

 この穴が原因で、命に関わるほどではなかったもののISSの船内の気圧がわずかに低下。宇宙飛行士らがテープで穴をふさいだ。

 ロゴジン氏は3日夜、「ドリルで穴を開けようとした形跡が複数あった」とテレビ放送で明らかにした。

 ロゴジン氏は「これは何だ? 製品の欠陥か、それとも計画的行為か?」と問いかけ、「地上で生じたとの見方で調査を進めているが、別の見立ても排除できない。宇宙空間で行われた計画的な妨害というものだ」と述べた。

 同氏はさらに、ソユーズを開発した同国の宇宙開発企業エネルギア(Energia)の「名誉に関わる問題」であるとして、委員会が犯人を特定するだろうと述べた。

 その一方、国営ロシア通信(RIA Novosti)は4日、業界筋の話として、エネルギアがモスクワ郊外の製造施設、およびカザフスタンのバイコヌール(Baikonur Cosmodrome)宇宙基地にある全てのソユーズ宇宙船と無人貨物輸送船「プログレス補給船(Progress)」を調査すると報じた。(c)AFP