【9月5日 AFP】全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2018)は4日、男子シングルス準々決勝が行われ、大会連覇を狙う第1シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)が第9シードのドミニク・ティエム(Dominic Thiem、オーストリア)との死闘を0-6、6-4、7-5、6-7(4-7)、7-6(7-5)で制し、自身7度目の4強入りを果たした。 

 高温多湿のコンディションの中で行われた前日の試合では、ロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)がジョン・ミルマン(John Millman、オーストラリア)に敗れる波乱が起きていたが、世界1位のナダルは、手に汗握る4時間49分の熱戦に勝利し、大会通算4度目、四大大会(グランドスラム)通算18度目の優勝へ望みをつないだ。終了時刻は、翌日の午前2時4分だった。

 第1セットは「ベーグル」で落とし、第3セットと第4セットも先にブレークを許す展開を余儀なくされたナダルだが、最終的には2014年以降の全米では初めて対戦したトップ20選手を退けた。同大会での自身最長試合を戦ったナダルは「苦しんだ。それがふさわしい言葉だと思う」と語った。

「ドミニクには『ごめん』と声をかけた。彼は本当に良い人だし、親しい友人でもある。これからビッグタイトルを手にするチャンスが多くなると思う。テニスに対する向き合い方も素晴らしいし、最高のファイターだ」

 準決勝では第3シードのファン・マルティン・デルポトロ(Juan Martin Del Potro、アルゼンチン)と顔を合わせることが決定。同選手との対戦は、ウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2018)に続きグランドスラムで2大会連続となっている。(c)AFP/Dave JAMES