【9月5日AFP】冬季五輪のスノーボード男子ハーフパイプで通算3個の金メダルを獲得した米国のスーパースター、ショーン・ホワイト(Shaun White)が、先日フランス・マルセイユで行われたスケートボードのプロ大会に参加し、同競技で2020年東京五輪を目指す考えがあることを明らかにした。

 2006年トリノ冬季五輪のスノーボードでキャリア初の金メダルを手にしたホワイトは、子どもの頃に始めたスケートボードで2020年の夏季五輪を目指していると報じられたことについて、「正直なところ、ここへは様子見で来ている。どうするかはまだ決めていない。ただフランスに来て、少しスケートボードを楽しみたいなと思ったんだ。実際にやるかやらないかは、来年くらいに決断できればと思っている」と語った。

「自分にとっては冬季五輪が終わったばかり。山を登りきり、あのような成功をつかんだ後、今度はスケートボードでまた次の山に登るというのは簡単じゃない。身体的にも肉体的にもね。だから、今はとにかく楽しんで、競技のスリルを味わい、それから五輪に向けての目標を設定する。そういう感じでやっていくつもりだ」

 採点競技として男女共に「パーク」と「ストリート」の2種目に分かれているスケートボードは、東京五輪で新たに採用されることになっているものの、スケートボード界では五輪競技になるのを歓迎しない声が多く上がっている。

「おかしな話だ。スノーボードでも同じことが起きていたから既視感を覚える。こうなることを望んでいた人もたくさんいるし、競技に対する影響に懐疑的だった人も多い。自分にも分からないけど、スノーボードにとっては素晴らしいことだったと思う。このスポーツに多くの注目をもたらしたし、選手を大いに正当な存在にしてくれた」 (c)AFP