【9月4日 AFP】サッカーW杯ロシア大会(2018 World Cup)後にオーストラリア代表からの引退を表明していたティム・ケーヒル(Tim Cahill)は4日、同代表で最後にもう1試合だけプレーすると発表した。

 オーストラリア代表として107試合に出場し、同国歴代最多となる50得点を挙げているベテラン選手のケーヒルは、地元の観客に別れを告げるため11月20日にシドニーで行われるレバノンとの国際親善試合に出場することになった。

 オーストラリアサッカー連盟(FFA)のデビット・ギャロップ(David Gallop)最高責任者は、「14年にわたるサッカー界と代表チームに対するティムの貢献はとてつもないものだった」とコメントした。

「ティムが代表からの引退を決断したとき、われわれはどのようにホームで彼を送り出すのが適切なのかについて、彼と彼のマネジメントチームを交えてすぐさま内部で話し合いを始めた」

 38歳のケーヒルは、途中出場したW杯ロシア大会のグループステージ最終節ペルー戦が、オーストラリア代表として最後の試合になっていた。

 オーストラリア代表として地元でもう1試合プレーする機会を得られ、恐縮しているというケーヒルは「最後に代表チームでプレーするのは、信じられないほど特別な経験になるだろう。選手キャリアを通して私をサポートしてくれたすべてのファンに感謝の言葉を告げるのが待ちきれない」と語った。

 レバノンとの国際親善試合は来年1月に予定されている第17回アジアカップ(2019 AFC Asian Cup)に向けた強化の一環であり、オーストラリアのグラハム・アーノルド(Graham Arnold)監督は、たとえこの一戦がケーヒルの引退試合だとしても、チームは「非常に真剣に」捉えていると明かした。

「ティムはオーストラリア代表でプレーするために、多くのことを犠牲にしてくれた。オーストラリアのファンの前で別れを告げる舞台が与えられるにふさわしい」 (c)AFP