メキシコ勢40年ぶりの快挙に向けアンセルが単独首位、デル・テクノロジーズ選手権
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【9月3日 AFP】男子ゴルフ米国ツアー、フェデックス・カップ(FedEx Cup 2018)プレーオフ第2戦、デル・テクノロジーズ選手権(2018 Dell Technologies Championship)は2日、米マサチューセッツ州ノートン(Norton)のTPCボストン(TPC Boston)で3日目が行われ、メキシコのアブラハム・アンセル(Abraham Ancer)が通算13アンダーで単独首位に立った。
スタートから3連続バーディーを記録するなど、第3ラウンドでスコアを6ストローク伸ばしたアンセルは、2位タイに並ぶタイレル・ハットン(Tyrrell Hatton、イングランド)とブライソン・デシャンボー(Bryson DeChambeau、米国)に1打差をつけ、メキシコ勢では40年ぶりのツアー優勝を目指して最終日に挑むことになった。
米国とメキシコの両国で市民権を持つ27歳のアンセルは、この日「65」でホールアウトし、7月のカナディアン・オープン(RBC Canadian Open 2018)で記録した自己最少スコアに並んだ。28大会に出場している今季は、合計4回のトップ10入りを果たしている。
米テキサス州マッカレン(McAllen)で生まれ、メキシコのレイノサ(Reynosa)で育ったアンセルは、「楽しい一週間を過ごしている。特にきょうは、本当に打球がさえていた」とすると、「フロントナインではパターが絶好調で、バックナインではそうでもなかったけれど、それでも本当に調子が良かった。だから、とても満足だ」とコメントした。
アンセルが優勝すれば、メキシコ勢では1978年にクアド・シティーズ・オープン(Quad Cities Open、現ジョンディア・クラシック〈John Deere Classic〉)を制したビクター・レガラド(Victor Regalado)氏以来のツアー制覇となる。
一方、メジャー通算14勝を誇り、脊椎固定手術を受けて本格的復帰を目指しているタイガー・ウッズ(Tiger Woods、米国)は、デシャンボーと同組でラウンドし、通算7アンダーで16位タイに浮上した。
4日に発表される第42回ライダーカップ(The 42nd Ryder Cup)の米国選抜メンバーに、ウッズと共に主将推薦で選出される見通しとなっているデシャンボーは、15番でボギーをたたいたものの、16番と17番のバーディーで挽回。さらに、パー5の18番では237ヤードのセカンドショットをカップから60センチにまで近づけ、3打目でチップインイーグルを記録した。
この日の最少スコア「63」をマークしたデシャンボーは、4打差で優勝した前週のプレーオフ初戦、ザ・ノーザントラスト(The Northern Trust 2018)に続く2週連続勝利を目指している。
メジャーで複数のタイトルを獲得しているロリー・マキロイ(Rory McIlroy、北アイルランド)とジョーダン・スピース(Jordan Spieth、米国)は、通算9アンダーで8位タイグループにつけており、首位から4打差までには計11人がひしめく混戦となっている。
この日「66」をマークしたマキロイが、18番でパットを外した際にゴルフバックにパターを投げつけていた一方、今季初勝利を目指すスピースは、13番と14番のボギーを15番と16番のバーディーで挽回し、3日目を「68」でまとめた。
松山英樹(Hideki Matsuyama)は、通算6アンダーの25位タイグループにつけている。(c)AFP/Bernie McGuire