【9月3日 AFP】全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2018)は2日、男子シングルス4回戦が行われ、大会第9シードのドミニク・ティエム(Dominic Thiem、オーストリア)が昨年の準優勝者で第5シードのケビン・アンダーソン(Kevin Anderson、南アフリカ)を7-5、6-2、7-6(7-2)で破り、自身初の準々決勝進出を決めた。

 ティエムにとっては、これが四大大会(グランドスラム)で通算4度目の8強入りとなるが、2016年と2017年にベスト4に勝ち進み、今年は準優勝となった全仏オープンテニス(French Open)以外では初めて。

 昨年は4回戦でファン・マルティン・デルポトロ(Juan Martin Del Potro、アルゼンチン)を相手に2本のマッチポイントを握りながら、フルセットで涙をのんでいたティエムは「夢がかなっている」「去年は本当にあと一歩だったが、勝ち切ることができなかった。前回はスタジアム全体がアルゼンチンの観客で埋まっていたけど、きょうはみんなが自分の味方をしてくれた。最高だ」と語った。

 準々決勝では、連覇を狙う第1シードのラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)と顔を合わせるが、3か月前のローラン・ギャロス(Roland Garros、全仏オープン)で完敗した王者を倒せるかは「分からない」と話している。

 対ナダル戦では7敗を喫しながら、自身も過去3勝を挙げていることは安心材料になるといえるが、両者のこれまでの対戦は全て、ティエムが飛びぬけて得意とするクレーで行われている。

「3回最高の経験をしたけど、その一方で最悪の経験を7回してきた。でも、彼と初めてハードコートで対戦するのを本当に楽しみにしている。クレーでナダルを倒したり、ナダルと競ったりするのは、スポーツ界において最も難しい挑戦の一つ。ハードコートの方がもう少し楽になるんじゃないかと期待しているが、分からない」 (c)AFP