【9月3日 AFP】全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2018)は2日、女子シングルス4回戦が行われ、通算6度の大会制覇を誇る第17シードのセレーナ・ウィリアムス(Serena Williams、米国)は6-0、4-6、6-3で、ノーシードながら果敢に攻めたカイア・カネピ(Kaia Kanepi、エストニア)を退け、準々決勝に駒を進めた。

 四大大会(グランドスラム)通算23勝のセレーナは、第1セットをわずか18分間で制し、そのまま楽勝するかと思われた。しかし、1回戦で世界ランク1位のシモナ・ハレプ(Simona Halep、ルーマニア)を撃破したカネピも、第2セットでは落ち着きを取り戻してブレークに成功し、2-0とリード奪ってアーサー・アッシュ・スタジアム(Arthur Ashe Stadium)に詰めかけた観客からの重圧を振り払った。

 その後、ダブルフォールトでブレークしたカネピが5-2と突き放すと、セレーナも次の2ゲームを連取して反撃。ところが、セレーナが第10ゲームで2度のブレークチャンスをふいにしながらも相手のセットポイントを2度しのいだのに対し、カネピは3度目のセットポイントでサービスエースを決めてこのセットをものにした。

 第3セットの最初のゲームでクロスコートに鋭いバックハンドを決めてサービスゲームをキープし、思わず大きな叫び声を上げていたセレーナは、「簡単な試合ではなかった」、「相手はこれまで何度も大きな勝利をものにしてきた。とにかく勝ち抜けてうれしい、というのが正直な気持ち」とコメントした。

 最終セットは1ブレークアップで2-0とリードし、完全に試合をコントロールしたセレーナは、最終的には合計18本のサービスエースと47本のウイナーを記録して勝利を収め、準々決勝では第8シードのカロリーナ・プリスコバ(Karolina Pliskova、チェコ)を迎え撃つことになった。2016年大会でベスト4入りを果たしているプリスコバは4回戦で、第18シードのアシュリー・バーティ(Ashleigh Barty、オーストラリア)を6-4、6-4で退けた。

 フラッシング・メドウズ(Flushing Meadows、全米オープン)で2週目に突入したセレーナは、クリス・エバート(Chris Evert)氏を抜いてオープン化以降では歴代最多記録となる通算7度目の大会制覇に加え、マーガレット・コート(Margaret Court)氏に並ぶグランドスラム歴代1位の通算24勝目という二つの偉業を目指すことになる。(c)AFP