【9月2日 AFP】シリア政府軍が反体制派の支配下にある最後の県、イドリブ(Idlib)に対する攻勢の準備を整えるなか、同県で1日、政府軍による砲撃があり、妊娠中の女性とその娘が死亡した。在英NGO「シリア人権監視団(Syrian Observatory for Human Rights)」が明らかにした。

 同団体によれば、政府軍は過去数週にわたりイドリブ県境に兵力を集結させ、反体制派支配地域を連日砲撃している。

 同団体は、同県ジスル・アッシュグール(Jisr al-Shughur)市の近くで1日、「妊婦とその娘がこうした政府軍の砲撃により死亡した」としたほか、他の反体制派支配地域でも同様の砲撃があったと報告している。

 専門家らによると、政府軍と、同軍と同盟関係にあるロシア軍が一帯を攻撃する場合、ジスル・アッシュグールは主要な目標となる可能性がある。(c)AFP