【9月1日 AFP】サウジアラビアの当局者は先月31日、断交状態にある隣国カタールとの国境沿いに運河を建設し、半島状の国土を持つカタールを島に変える計画が進展していることを示唆した。

 サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン(Mohammed bin Salman)皇太子の顧問を務めるサウード・カハタニ(Saud al-Qahtani)氏はツイッター(Twitter)に、「サルワ(Salwa)島プロジェクト遂行の詳細についてしびれを切らして待っているところだ。偉大な歴史的プロジェクトはこの地域の地理を変えるだろう」と投稿している。

 サウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)、エジプト、バーレーンは昨年6月、カタール政府がイスラム過激主義を支援し、イランとも近い関係にあるとして、同国と外交関係を断絶した。カタール政府はこの主張を否定している。

 その一方、サウジアラビアの政府系ニュースサイト「SABQ」は今年4月、政府がカタールとの国境沿いに全長60キロ、幅200メートルの運河の建設を計画していると報じている。この報道によれば、最大で28億リヤル(約830億円)の建設費が見積もられている運河の一部は、計画されている核廃棄物処理場の用地になるという。

 別のメディアの報道によれば、プロジェクトには運河建設を専門とする会社5社が入札しており、落札企業については今月発表される見通しだという。(c)AFP