【9月1日 AFP】ブエルタ・ア・エスパーニャ(Vuelta a Espana 2018)は31日、第7ステージ(プエルトルンブレラスからポソアルコン、185.7キロメートル)が行われ、アージェードゥゼル・ラ・モンディアル(AG2r - La Mondiale)のトニー・ギャロパン(Tony Gallopin、フランス)が残り2キロメートルほどでアタックを仕掛け、集団を大きく引き離してステージ優勝を飾った。

 ギャロパンは最後のストレートで追走集団を振り返ると、アタックが成功したことに驚いていたように見えた。前日の第6ステージでは、コフィディス(Cofidis, Solutions Credits)に所属する同胞のナセル・ブアニ(Nacer Bouhanni)が優勝しており、仏勢はステージ2連勝を記録した。

 仏勢はさらに、集団と同タイムでフィニッシュしたグルパマ・FDJ(Groupama-FDJ)のルディ・モラール(Rudy Molard)が赤ジャージー(マイヨ・ロホ)を維持し、その差をさらに6秒広げた。三大ツール(グランツール)で同国の選手がリーダージャージ―を保持するのは、ギャロパンが一時マイヨジョーヌ(イエロージャージー)を保持した2014年のツール・ド・フランス(Tour de France)以来のことになっている。

 ギャロパンはレース直後、テレビカメラに向かって「チャンスがあったら、アタックを仕掛けたいと思っていた。絶好のタイミングだったのでうれしい」とコメント。今年はツールで途中棄権を強いられるなど不本意なシーズンを送っていた。

「グランツールで勝つことは、どのライダーにとっても夢のようなこと。今年は不運が続いていたからなおさらだ。落車したり、体調を崩したりしていたからね。計画としてはブエルタに出場して、ステージ優勝できるか確認することだった。だから、計画はうまくいった」

 追走集団がボーナスタイム獲得を目指した最後の激しいスプリント勝負では、ボーラ・ハンスグローエ(Bora Hansgrohe)のペーター・サガン(Peter Sagan、スロバキア)がギャロパンと5秒差の2位に入り、モビスター・チーム(Movistar Team)のアレハンドロ・バルベルデ(Alejandro Valverde、スペイン)を3位に抑えた。

 3位でボーナスタイムを獲得したバルベルデが、総合争いでモラールと47秒差の2位に浮上し、ボーラ・ハンスグローエのエマヌエル・ブーフマン(Emanuel Buchmann、ドイツ)が3位を維持した。

 1日の第8ステージは再び平坦コースで行われ、リナレス(Linares)からアルマデン(Almaden)までの195.1キロメートルを走破する。(c)AFP