【8月30日 AFP】全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2018)は29日、男子シングルス2回戦が行われ、元大会覇者のスタン・ワウリンカ(Stan Wawrinka、スイス)が7-6(7-5)、4-6、6-3、7-5で予選勝者のウゴ・アンベール(Ugo Humbert、フランス)を下し、3回戦進出を決めた。 

 連覇が懸かった前回大会は膝の手術の影響で欠場したワウリンカは、今夏の下部大会で圧倒的な結果を残し、今大会が初の上位ツアー参戦となっているアンベールに難しい戦いを強いられながらも、「厳しい試合になるのは分かっていた」と振り返った。

 ワウリンカは第4セット5-4で迎えたサービングフォーザマッチを棒に振ったが、次のリターンゲームでブレークに成功すると、続く自身のサービスゲームで訪れた2本目のマッチポイントを制し、試合時間3時間21分で勝利。「勝てて本当にうれしい」と語った33歳は次戦、16強入りを懸けて第25シードのミロス・ラオニッチ(Milos Raonic、カナダ)と激突する。

 同日行われた試合では、第15シードのステファノス・チチパス(Stefanos Tsitsipas、ギリシャ)が4-6、3-6、6-4、3-6でロシアのダニール・メドベージェフ(Daniil Medvedev)に敗れた。

 全米オープン初出場の選手としては、2005年に第13シードとして臨んだリシャール・ガスケ(Richard Gasquet、フランス)に次ぐ高いシードがついた20歳のチチパスだが、この日は64本のアンフォーストエラーを記録するなど精彩を欠いた。

 前週のウィンストンセーラム・オープン(Winston-Salem Open 2018)で今季2勝目を挙げていた22歳のメドベージェフは、ロベルト・カルバレス・バエナ(Roberto Carballes Baena、スペイン)に7-6(7-4)、6-2、6-3で勝利した第20シードのボルナ・チョリッチ(Borna Coric、クロアチア)と3回戦で顔を合わせる。

 また、昨年準優勝で第5シードのケビン・アンダーソン(Kevin Anderson、南アフリカ)は6-2、6-4、6-4でジェレミー・シャーディ(Jeremy Chardy、フランス)に快勝し、3回戦へ駒を進めた。

 故障や体調不良で前哨戦は難航していた第9シードのドミニク・ティエム(Dominic Thiem、オーストリア)は、スティーブ・ジョンソン(Steve Johnson、米国)を6-7(5-7)、6-3、5-7、6-4、6-1のフルセットで下し、こちらも2回戦突破を果たしている。(c)AFP/Rebecca BRYAN