【8月30日 AFP】サッカー欧州チャンピオンズリーグ(UEFA Champions League 2018-19)は29日、プレーオフの第2戦が各地で行われ、ベンフィカ(Benfica)やPSVアイントホーフェン(PSV Eindhoven)、レッドスター・ベオグラード(Red Star Belgrade)という優勝経験クラブがグループステージ進出を決めた。

 1961年と1962年に大会連覇を果たし、その他にも5度決勝に進出しているベンフィカはPAOK FCとの第1戦を1-1で引き分けたが、アウェーでの第2戦で全力を尽くし4-1と勝利した。

 1988年の決勝でそのベンフィカに勝利しているPSVは、BATEボリソフ(BATE Borisov)に3-0で勝利し、2試合合計6-2で勝ち上がりを決めた。

 一方、1991年の王者であるレッドスターは、オーストリアのレッドブル・ザルツブルク(Red Bull Salzburg)との第1戦をスコアレスドローで終えると、この日は2点をリードされた状況から2-2のドローに持ち込み、アウェーゴール差でなんとか突破に成功した。

 今季のグループステージの組み合わせ抽選会は30日にモナコで行われるが、その組み合わせ次第では昨シーズンの決勝で対戦したレアル・マドリード(Real Madrid)とリバプール(Liverpool FC)による再戦も起こりうる。

 5月にキエフで行われた一戦ではレアルがリバプールを3-1で下して3連覇を達成したが、クリスティアーノ・ロナウド(Cristiano Ronaldo)の退団とジネディーヌ・ジダン(Zinedine Zidane)前監督の退任により、レアルの4連覇に向けた望みは揺らいでいる。

 レアルはヨーロッパリーグ(UEFA Europa League 2017-18)を制したアトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)や、欧州サッカー連盟(UEFA)のランキング上位6カ国の国内リーグ優勝チームと同じポットに入った。

 ポット1に入っているクラブ同士が対戦することはないため、レアルが同じグループに入ったロナウドの移籍先であるユベントスと対戦することはない。また、同じ協会に所属するクラブも同様にグループステージで対戦することはない。

 しかし、ユルゲン・クロップ(Juergen Klopp)監督が率いる5度の優勝経験を持つリバプールは、マンチェスター・ユナイテッド(Manchester United)やトッテナム・ホットスパー(Tottenham Hotspur)と並び、ポット1を外れた強豪クラブとなっている。

 こういったクラブはポット1の強豪を避けたいと考えており、ロシア王者のロコモティフ・モスクワ(Lokomotiv Moscow)はそのポット1の中で最も格が下がるクラブとなっている。

 グループステージの第1節は9月18日と19日に、最終節は12月11日と12日に開催予定。今季の決勝は、来年6月1日にアトレティコの本拠地ワンダ・メトロポリターノ(Wanda Metropolitano)で行われる。

ポット1
レアル・マドリード、アトレティコ・マドリード、FCバルセロナ(FC Barcelona)、バイエルン・ミュンヘン(Bayern Munich)、マンチェスター・シティ(Manchester City)、ユベントス、パリ・サンジェルマン(Paris Saint-GermainPSG)、ロコモティフ・モスクワ

ポット2
ボルシア・ドルトムント(Borussia Dortmund)、FCポルト(FC Porto)、マンチェスター・ユナイテッド、シャフタール・ドネツク(Shakhtar Donetsk)、ナポリ(SSC Napoli)、トッテナム・ホットスパー、ASローマ(AS Roma)、ベンフィカ(Benfica

ポット3
リバプール、PSV、シャルケ04(Schalke04)、リヨン(Olympique Lyon)、ASモナコ(AS Monaco)、アヤックス(Ajax)、CSKAモスクワ(CSKA Moscow)、バレンシア(Valencia CF

ポット4
クラブ・ブルージュ(Club Brugge)、ガラタサライ(Galatasaray)、BSCヤングボーイズ(BSC Young Boys)、インテル(Inter Milan)、1899ホッフェンハイム(1899 Hoffenheim)、AEKアテネ(AEK Athens)、レッドスター・ベオグラード、ヴィクトリア・プルゼニ(Viktoria Plzen

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