【8月30日 AFP】イラク西部カイム(Al-Qaim)で29日、爆発物を搭載した車両による自爆攻撃が発生し、少なくとも11人が死亡した。カイムは対シリア国境近くの町で、イスラム過激派組織「イスラム国(IS)」が犯行声明を出した。

 イラク警察幹部のマフムード・ジャシム(Mahmud Jassem)氏がAFPの取材に対し、死亡した11人のうち5人は治安部隊の兵士で、さらに16人が負傷したと語った。負傷者の多くが民間人だという。ISは自爆攻撃により50人が死傷したと主張している。

 首都バグダッドから約340キロに位置するカイムは、政府軍が昨年11月にISから奪還。その1か月後、ハイダル・アバディ(Haider al-Abadi)首相はISに対する勝利を宣言している。

 しかし、それ以降も抵抗を続けるISの残党がまばらに攻撃を続けており、治安部隊が掃討作戦を複数回行っている。(c)AFP