【8月30日 AFP】全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2018)は29日、男子シングルス2回戦が行われ、元世界ランキング1位のアンディ・マレー(Andy Murray、英国)は5-7、6-2、4-6、4-6で大会第31シードのフェルナンド・ベルダスコ(Fernando Verdasco、スペイン)に敗れた。

 焼けつくような暑さの米ニューヨークで、過去14戦13敗と大きく負け越していたマレーから白星を挙げたベルダスコは「彼には2009年の全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2009)でしか勝ったことがなかった。唯一勝利したのが四大大会(グランドスラム)の舞台だったから、それが少しモチベーションになった」と語った。

 一方、敗れたマレーは1月に手術を受けた臀部(でんぶ)の故障を乗り越え、昨年のウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2017)以来となるグランドスラムに臨んでいたが、2012年に自身最初のメジャータイトルを手にした全米オープンで3回戦進出を逃した。

 グランドスラム復帰戦となった27日の1回戦では、オーストラリアのジェームズ・ダックワース(James Duckworth)に4セットで勝利していたが、この日は最終ゲームで5本のブレークポイントをつかむなど終盤に相手をてこずらせながらも、52本のウイナーを放ったベルダスコに耐えきれなかった。

 3回戦では第3シードのファン・マルティン・デルポトロ(Juan Martin Del Potro、アルゼンチン)と対戦するベルダスコは「試合を終わらせるのに苦労した。でもアンディと対戦するときは、勝ち切るということだけでなく、どのポイントを取るのも大変だ。彼は素晴らしいファイターだから」「手術を経験し、体力的に100パーセントでなくても、闘争心をむき出して襲い掛かってくる選手だ」と付け加えた。

 世界ランク3位のデルポトロは同日、米国のデニス・クドラ(Denis Kudla)を6-3、6-1、7-6(7-4)で下して3回戦進出。2009年大会覇者は、試合を通して20本のエースを記録し、同72位のクドラに一本もブレークポイントを与えなかった。(c)AFP