【8月29日 AFP】米国防総省は28日、先の米朝首脳会談後に「誠意」を示すためとして設けていた朝鮮半島(Korean Peninsula)での軍事演習の中止措置を終了すると表明した。

 ジェームズ・マティス(James Mattis)国防長官は報道陣に対し「われわれは誠意から、最大規模の軍事演習の幾つかを中止する措置を講じていた」と説明した上で、「今後中止する予定はない」と明かした。

 一方で、これまで北朝鮮の怒りを招いてきた域内での同盟諸国との軍事演習が直ちに再開されるとも言明せず、「われわれは交渉の行方を見守り、その上で今後どう進むかを判断する」と述べるにとどまった。

 6月にシンガポールで行われたドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領と北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン、Kim Jong Un)朝鮮労働党委員長との会談後、米国はトランプ大統領の同会談での約束を守るため、8月に予定されていた大規模な米韓合同軍事演習「乙支フリーダムガーディアン(Ulchi Freedom Guardian)」を含む「少数限定の」軍事演習の中止を発表していた。(c)AFP