「記憶に留めておく一枚の報道写真」

その日生きるために、食料を求めて必死に働き動いている人たちが世界には数え切れないほどいる。その一方で私たちは家から徒歩5分のコンビニで簡単に食べ物を手に入れることが出来る。そして売れ残った食品は全て誰の手に渡ることもなくゴミ箱行きだ。そのような状態を当たり前にしたままでいいのだろうか。世界人権宣言に「食料への権利」が明記されているように、生きていくために必要な食料を手に入れることはすべての人が持つ基本的な権利だ。食料を手に入れるためには、現金収入または食料を自ら作るための土地を始めとした資源へのアクセスが必要だ。しかし途上国では多くの農家が、食べものを「作る」ための土地を不当に奪われ、十分な収入が得られない現実に直面している。すべての人が生まれながらに持つ「食料への権利」を守るために何をすべきか。大量生産・大量消費の今のシステムから持続可能な食料生産システムに移行することが求められる。


明治大学 金内正恵 資源環境セクション