【8月28日 AFP】米プロバスケットボール(NBA)、サンアントニオ・スパーズ(San Antonio Spurs)のスター選手エマヌエル・ジノビリ(Manu Ginobili)が27日、現役引退を表明し、通算4度のNBAファイナル制覇を成し遂げた23年間のキャリアに幕を閉じることになった。

 アルゼンチン出身の41歳で、外国人選手としてNBA史上最も成功を収めたことで知られるジノビリは、自身のソーシャルメディアに「本日、さまざまな思いを抱きつつ、バスケットボールから引退することを発表する」という短いコメント文を投稿した。

「この23年間にわたり、自分の人生に関わってくれた全員(家族、友人、チームメート、コーチ、スタッフ、ファン)に言い尽くせないほどの感謝を。素晴らしい旅路だった。自分の見果てぬ夢をはるかに超えるものだった」

 シューティングガードとして活躍したベテランのジノビリは、イタリア・セリエAのヴィルトゥス・ボローニャ(Virtus Bologna)から2002年にNBA入りを果たし、2003年から2014年までの間にスパーズの中心選手として計4度の優勝に貢献したほか、2005年と2011年にはオールスターにも選出された。

 ジノビリはまた、アルゼンチン代表として出場した2004年のアテネ五輪で金メダルに輝いており、米国出身以外の選手では唯一にして、これまで史上8人しか達成していない計4回のNBA制覇と五輪のタイトル獲得を成し遂げた。

 すでに現役を退いているティム・ダンカン(Tim Duncan)氏と先月チームを退団したトニー・パーカー(Tony Parker)とビッグ3を形成していたジノビリの引退は、スパーズの黄金期に終止符が打たれたことを意味するものとなる。

 NBAのレギュラーシーズンで合計1057試合に出場したジノビリは、1試合平均13.3得点、3.8アシスト、3.5リバウンド、1.32スティールの通算成績を記録したほか、合計218試合に出場したプレーオフでは1試合平均14得点をマーク。ポストシーズンで通算3000得点以上を挙げている上に合計300本以上の3ポイントシュートを決めているのは、これまでジノビリとレブロン・ジェームズ(LeBron James)の2人だけとなっている。(c)AFP