【9月12日 AFP】ブエルタ・ア・エスパーニャ(Vuelta a Espana 2018)は11日、第16ステージ(サンティリャーナデルマルからトレラベガ、32キロメートル個人タイムトライアル)が行われ、BMCレーシングチーム(BMC Racing Team)のローハン・デニス(Rohan Dennis、オーストラリア)が優勝を飾った。

 かつて個人追い抜きのスペシャリストだったデニスは37分57秒を記録し、圧勝した開幕ステージの個人タイムトライアルに続く2勝目を挙げた。レース後には、今月下旬に行われるUCIロード世界選手権大会(2018 UCI Road World Championships)へ向けて休養と準備に努めるため、今大会から離れると明かし、この日のレースは完璧な締めくくりとなった。

 総合争いでは、ミッチェルトン・スコット(Mitchelton-Scott)のサイモン・イェーツ(Simon Yates、英国)が、2位につけるモビスター・チーム(Movistar Team)のアレハンドロ・バルベルデ(Alejandro Valverde、スペイン)とのリードを33秒に拡大した。

 デニスと1分28秒差でフィニッシュしたイェーツは「自分の結果には満足している。リードを拡大できたのは分かっているし、集中力を維持できている限り、とても良い走りができている。序盤は抑えていたが、途中から残っている力を全て出し切れた」と喜びながらも、「まだ先は長い」として大会終盤にかけてのライバルからの追い上げに気を引き締めている。

 一方、チーム・ロットNL・ユンボ(Team LottoNL-Jumbo)のステーフェン・クラウスヴァイク(Steven Kruijswijk、オランダ)は首位と51秒差の4位で今ステージを終え、再び赤ジャージー(マイヨ・ロホ)争いに復帰。52秒差の総合3位に浮上し、モビスターのナイロ・キンタナ(Nairo Quintana)とアスタナ(Astana Pro Team)のミゲル・アンヘル・ロペス(Miguel Angel Lopez)のコロンビア勢らを抑えている。(c)AFP