【8月27日 AFP】ブエルタ・ア・エスパーニャ(Vuelta a Espana 2018)は26日、第2ステージ(マルベーリャからカミニートデルレイ、163.5キロメートル)が行われ、モビスター・チーム(Movistar Team)のベテラン、アレハンドロ・バルベルデ(Alejandro Valverde、スペイン)が制した。そのバルベルデにステージ優勝争いで一歩及ばなかったチームスカイ(Team Sky)のミハウ・クフィアトコフスキー(Michal Kwiatkowski、ポーランド)が、総合首位の赤ジャージー(マイヨ・ロホ)を手にしている。

 レースが本格的に動き始めたのは最後の短い上り坂に入ってからで、チームリーダーのナイロ・キンタナ(Nairo Quintana、コロンビア)とともに上ってきていたバルベルデは、残り500メートルで急激にペースアップ。クフィアトコフスキーとともに抜け出すと、残り100メートルで先頭に立ち、山頂フィニッシュのゴール地点を越えた後は両手を広げて勝利を喜んだ。クイックステップ・フロアーズ(Quick Step Floors)のローランス・ド・プリュ(Laurens De Plus、ベルギー)が3秒差の3位に入った。

 38歳のバルベルデは、「最後のカーブでは、あえて彼(クフィアトコフスキー)を先に行かせて後ろについた」と作戦を説明し、「ここでの目標は達成したから、あとは一日一日をこなしていくよ」とコメントした。バルベルデは、9月末に行われるUCIロード世界選手権大会(2018 UCI Road World Championships)のエリート男子ロードレースで優勝することを目指している。

 一方で総合首位に立ったクフィアトコフスキーは、ステージ優勝を逃したことを残念がり、「きょうの彼を倒すのは難しかった。おめでとうと言いたい。レッドジャージーは取れたけど、ステージ優勝を逃したから気持ちとしては複雑だ」とコメントした。

 総合争いは、トップのクフィアトコフスキーを14秒差でバルベルデ、25秒差でチームサンウェブ(Team Sunweb)のウィルコ・ケルデルマン(Wilko Kelderman、オランダ)が追う展開となっている。

 BMCレーシングチーム(BMC Racing Team)のリッチー・ポート(Richie Porte、オーストラリア)、同じBMCで前日首位のローハン・デニス(Rohan Dennis、オーストラリア)、ボーラ・ハンスグローエ(Bora Hansgrohe)の世界王者ペーター・サガン(Peter Sagan、スロバキア)は、トップから10分以上遅れてのフィニッシュとなった。(c)AFP