【8月27日 AFP】26日に予定されていた世界ロードレース選手権(WGP 2018)第12戦英国GPの決勝レースは、豪雨の影響でトラックが「危険」な状態になったことを受け、主催者が中止を決定した。

 一週間を通して強い雨が降ったことで、この日の決勝レースの開始時刻は当初の正午から午前10時30分に前倒しされたが、当日朝になっても雨は止まなかった。主催者は一時スタート時間を送らせたが、最終的には主催者とチームの間でミーティングが行われた末、安全上の理由でイベント自体がキャンセルされた。

 主催者は、レースを27日に再調整する「選択肢はない」としており、レースディレクターのマイク・ウェブ(Mike Webb)氏は、競技を実施する上でトラックが危険な状態になってしまったのは、今年2月に再舗装されたシルバーストーン(Silverstone Race Circuit)の路面が原因だとコメントしている。

「ここ数年、以前の路面で極度のウエットコンディションを何度も経験していたが、レースは開催できていた。今年から新しい路面になったが、トラックの重要な場所にあれだけ多くの水たまりができたのは初めてだ。だからトラックの路面が直接の原因だと言える」

「スタッフはトラックを安全な状態にするため、一週間を通して最後の最後まで素晴らしい仕事をしてくれた。今もまだ作業をしているが、残念ながら自然の力には打ち勝てなかった」 (c)AFP