【8月26日 AFP】18-19スペイン1部リーグは25日、第2節の試合が行われ、FCバルセロナ(FC Barcelona)はウスマン・デンベレ(Ousmane Dembele)のゴールで昇格組のレアル・バジャドリード(Real Valladolid)に1-0で勝利。アトレティコ・マドリード(Atletico de Madrid)もアントワーヌ・グリーズマン(Antoine Griezmann)のゴールでラージョ・バジェカーノ(Rayo Vallecano)との首都ダービーを1-0で制した。

 敵地エスタディオ・ホセ・ソリージャ(Estadio Jose Zorrilla)に乗り込んだバルセロナは、普段のプレーには程遠い出来だったが、後半にデンベレが先制点を挙げると、試合終了直前に決まったかに思われた相手の同点ゴールはぎりぎりオフサイドという判定が下され、開幕戦に続く完封勝利で勝ち点を6に伸ばした。

 ジェラール・ピケ(Gerard Pique)がリーグ戦300試合出場を果たしたバルセロナは、昨季からの所属選手で先発を固め、アルトゥーロ・ビダル(Arturo Vidal)とマウコム(Malcom Filipe Silva de Oliveira)はベンチスタートとなった。

 バルセロナは57分、加入1年目の昨シーズンはけがもあってフル稼働できなかったデンベレが貴重な先制点を決めた。味方のクロスをセルジ・ロベルト(Sergi Roberto)が折り返し、落下点のデンベレがシュートを流し込んだ。

 その後バルセロナは、終盤にリオネル・メッシ(Lionel Messi)のパスからルイス・スアレス(Luis Suarez)がゴールを決めたかに見えたが、オフサイドの旗があがって追加点はならず。しかし、試合終了間際には、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)に救われた。

 後半アディショナルタイム2分、それまでに絶好のチャンスを逃していたケコ(Keko)のヘディングシュートがゴールに吸い込まれると、プレーオフ経由の昇格を見届けてきたバジャドリードのファンは喜びを爆発させた。しかし、副審はケコのオフサイドを見逃しておらず、映像を見直した結果、ぎりぎりのオフサイドではあったが判定が正しいことが確認された。

 開幕戦で2ゴールを挙げたメッシは、この日はたびたび芝生がめくれ上がる劣悪なピッチコンディションにも苦しめられてインパクトを残せなかった。

 アトレティコも、バルセロナと同様に1-0の辛勝を収めた。バルセロナ、レアル・マドリード(Real Madrid)と並ぶ優勝候補と目されるアトレティコは、開幕戦のバレンシア(Valencia CF)とのアウェーゲームは引き分け発進だったが、この日はグリーズマンの63分のゴールを守り切ってリーグ初白星を挙げた。

 結局バルセロナとアトレティコは、デンベレとグリーズマンという、W杯ロシア大会(2018 World Cup)を制したフランス代表の選手がどちらも決勝ゴールを決めた形となった。(c)AFP