【8月25日 AFP】オーストラリアのスコット・モリソン(Scott Morrison)新首相は25日、就任早々にドナルド・トランプ(Donald Trump)米大統領と電話会談を行った。モリソン氏は24日夜に宣誓を行い、オーストラリアの第30代首相に就任したばかり。

 オーストラリアでは、与党・自由党内でマルコム・ターンブル(Malcolm Turnbull)首相に対する保守強硬派の辞任要求を機に党首選が行われ、前政権では財務相を務めターンブル前首相の右腕として知られていたモリソン氏が24日の決選投票でピーター・ダットン(Peter Dutton)前内相を下して党首に選出され、首相就任となった。

 内政のごたごたで失墜したオーストラリアの信用回復が急務となるモリソン氏は25日、トランプ大統領と「今朝、素晴らしい話し合いをした。私たちは米豪関係が強固であることを確認した」とツイッター(Twitter)で明かした。

 また、2人は第2次世界大戦(World War II)時代のオーストラリア兵で「100年前から続く米豪友好の象徴」とされてきたレスリー・アレン(Leslie Allen)についても語り合ったという。「雄牛」の異名を取るアレンは第2次世界大戦中の1943年、ニューギニアのタンブ山(Mount Tambu)における旧日本軍と米豪連合軍との戦闘で、負傷した米兵12人を救出し安全な場所に搬送したことで名をはせた人物。

 トランプ大統領も自身のツイッターで、モリソン氏の首相就任を祝福。「米国とオーストラリアほど素晴らしい友好関係にある国はない」と米豪関係をたたえた。(c)AFP