【8月25日 AFP】第18回アジア競技大会(18th Asian GamesAsiad)は24日、男女競泳の決勝種目が行われ、池江璃花子(Rikako Ikee)が女子50メートル自由形で優勝し、6冠を達成した。一大会で合計6個の金メダルは、女子では全競技を通じて史上初の快挙となる。

 最後はタッチの差で中国の劉湘(Xiang Liu、リウ・シャン)を振り切り、24秒53のタイムでレースを制した18歳の池江は、日本ファンからの拍手喝采に珍しく感情をあらわにしてこぶしを突き上げると、自身が成し遂げた偉業をかみしめながら涙を流していた。

 今大会では同種目の他に50メートルと100メートルのバタフライ、100メートル自由形、4×100メートル自由形リレー、そして4×100メートルメドレーリレーを制している池江は、「絶対に負けたくないと思っていた。その意地だけで勝てたと思う。最後はきつかったけれど、タッチに集中していてどうにか踏ん張れた。最後は力を出し切れた」とコメントした。

 母国開催となる2020年東京五輪で大会の顔になると見込まれる池江は、今大会で合計8個のメダルを獲得し、1982年大会の男子射撃で金メダル7個を含む史上最多計8個のメダルを手にした北朝鮮のソ・ギルサン(Gil San So)選手の記録に並んだ。

「この数日は体もきつくて」と告白した池江は、「だけど、気持ちの問題だと自分に言い聞かせた。力強く終われてうれしかった。とても誇りに思う。このパフォーマンスを来年の第18回世界水泳選手権(18th FINA World Championships)や東京五輪の金メダルにどうつなげていくかが問題」と先を見据えていた。

 一方、男子50メートル平泳ぎでは、小関也朱篤(Yasuhiro Koseki)が27秒07で優勝。中国の閻子貝(Zibei Yan)が27秒25で銀メダルを獲得し、リオデジャネイロ五輪の200メートル平泳ぎを制したドミトリー・バランジン(Dmitriy Balandin、カザフスタン)は27秒46で銅メダルに終わった。

 今大会の平泳ぎでは、小関が今大会3冠を達成してバランジンを引退に追い込むような活躍を見せた。けがや不調に悩んでいたバランジンは、ゴーグルを置く可能性を認めると、表彰式の後には涙をみせながらプールを後にした。

 男子1500メートル自由形では中国の孫楊(Yang Sun、ソン・ヨウ)が快勝し、200メートル、400メートル、800メートルと合わせて自由形4冠を達成して競泳最終日を余裕で締めくくった。

 通算3度の五輪王者である26歳の孫陽は、1500メートルで3連覇を果たす目標を達成したが、1300メートル付近でようやくトップに立ち、自身が持つ世界最高記録からは約30秒も遅い14分58秒53という平凡なタイムに終わった。

 その他では、今大会で旋風を巻き起こしている中国の16歳、王簡嘉禾(Jianjiahe Wang)が女子400メートル自由形を大会記録となる4分03秒18で制し、800メートルと1500メートルと合わせて3冠を達成した。

 中国勢は、男子50メートル背泳ぎで徐嘉余(Jiayu Xu、シュウ・ジアユー)が今大会5個目のタイトルを獲得したほか、男子4×100メートルメドレーリレーも制し、日本と並ぶ合計19個目の金メダルを獲得。両国は6日間に及ぶ激しいメダル争いを繰り広げた結果、日本が合計52個のメダルを獲得し、中国の50個を上回った。(c)AFP/Alastair HIMMER