【8月24日 AFP】ウクライナは24日、1991年の独立宣言から27年を迎え、首都キエフで同国史上最大の軍事パレードを開催した。ただ同国東部では、親ロシア派武装勢力との戦闘が依然続いている。

 パレードには軍人約4500人に加え、米英をはじめとする同盟諸国の代表数十人も出席し、ウクライナのペトロ・ポロシェンコ(Petro Poroshenko)大統領に表敬した。

 ポロシェンコ大統領は、欧州の境界を守る上でウクライナが果たす役割は極めて重要であり、自国領土の保全がなければ「中東欧の全境界が不安定になるだろう」と主張。「欧州にはわが国が必要であることを強調しておきたい。なぜなら欧州連合(EU)構想は、ウクライナなくしては不完全になるからだ」と訴えた。

 ロシアによるクリミア(Crimea)併合後の2014年4月以降、東部のドネツク(Donetsk)とルガンスク(Lugansk)ではロシアの支援を受けた武装勢力との衝突が続いており、犠牲者は計1万人を超えている。

 ウクライナと欧米の同盟諸国は、ロシアがウクライナ国内に兵力と武器を供与していると非難している。(c)AFP