【9月5日 MODE PRESS WATCH】 東京・表参道のジャイル(GYRE)で9月7日〜10月14日まで、現代アートの新ジャンル、バイオアートの展覧会「2018 年のフランケンシュタイン‐バイオアートにみる芸術と科学と社会のいま‐」が開催される。

 本展では、イギリスのSF小説家メアリー・シェリー(Mary Shelley)が「フランケンシュタイン」を発表して今年で200年目を迎えることから、小説の中で提起された「創造物による創造主への反乱」や「神に代わり生命を創り出すことの矛盾」といった諸問題を、「死者の蘇生」「人新世における生命」「生政治」の3つの文脈から読み解くことを試みる。

 今回、バイオテクノロジーや生物を使った芸術潮流「バイオアート」の騎手として注目される国内外のアーティストの作品を中心に紹介。1890 年に自殺したと言われるゴッホの左耳をDNA を合成して再生するドイツのディムット・ストレーブ(Diemut Strebe)、路上のゴミからDNA を抽出し個人の顔を再現するアメリカのデューイ・ハグホーグ(Heather Dewey-Hagborg)、アレキサンダー・マックイーン(Alexander McQueen)の皮膚を幹細胞技術で再生しレザージャケットに仕立てるイギリスのティナ・ゴヤンク(Tina Gorjanc)など日本で初公開となる作品や資料を公開する。

■展覧会概要
「2018 年のフランケンシュタイン ‐バイオアートにみる芸術と科学と社会のいま‐」
会期:9月7日~10月14日
会場:EYE OF GYRE/GYRE 3F
住所;東京都渋谷区神宮前5-10-1
時間:11:00~20:00
出展作家:
ディムット・ストレーブ、ティナ・ゴヤンク、ヘザー・デューイ・ハグボーグマーク・ダイオン、BCL、Aki Inomata、本多沙映、平野真美
(c)MODE PRESS