【8月24日 AFP】今季限りでのフォーミュラワン(F1、F1世界選手権)からの引退を表明したマクラーレン(McLaren)のフェルナンド・アロンソ(Fernando Alonso)は23日、F1に別れを告げた理由を説明しながらも、未来を予想することはできないとして、再びF1に戻ってくることに可能性を残した。

 F1で通算2度の総合優勝を誇るアロンソは、「未来を映し出す水晶玉は持っていない。自分としてはこれでバイバイのつもりだが、先のことは誰にも分からない」とコメント。英スカイスポーツF1(Sky Sports F1)によると、アロンソはF1から引退することを発表する前に、来季からルノー(Renault)に移籍するダニエル・リカルド(Daniel Ricciardo)の後任としてレッドブル(Red Bull)からオファーを受けていたが、これを断っていたという。

 今週末に行われる第13戦ベルギーGP(Belgian Grand Prix 2018)を控え、記者会見に臨んだアロンソは、「現時点ではこれでお別れするつもりだが、人生は目まぐるしく変わるものだ。それに過去には、人生というものがほんの数か月や数年で、どれほど変化するものか学んだ」とすると、「F1からの引退は、昨年から考え始めていたと思う。そして2018年になって、チームに大きな変化があったり、エンジン供給元が変わったり、そんなようなことがあった」と語った。

「この一年は残ろうと考えた。レギュレーションが変わってタイヤが大きくなったことや、ダウンフォースが強くなったことでマシンの操縦を楽しんでいる」

「数か月前に、これが適切な時期だと決心した。自分は強くて良いレベルで走っていて、強さを実感できているうちに、このスポーツに別れを告げたかったんだ。競争力や行き場がなくなってしまってからではなくね。自分で決断を下し、現在のF1では味わうことができない新しい挑戦に臨みたい」 (c)AFP