【8月24日 AFP】男子ゴルフ米国ツアー、フェデックス・カップ(FedEx Cup 2018)プレーオフ初戦、ザ・ノーザントラスト(The Northern Trust 2018)は23日、米ニュージャージー(New Jersey)州パラマス(Paramus)のザ・リッジウッド・カントリー・クラブ(The Ridgewood Country Club)で開幕し、松山英樹(Hideki Matsuyama)が4アンダーの「67」でトップと1打差の5位タイグループにつけた。

 雨でコースがぬかるむ中、松山は2ホール目の11番から3連続バーディーを奪う好発進を見せると、17番でもスコアを一つ伸ばして4アンダーを記録。1番でもバーディーを沈めて5アンダーとしたものの、その後ボギーをたたいて惜しくもトップグループから後退した。

 現在世界ランク20位の松山は、「練習に励んできて、プレーが向上している手応えがある」とすると、「この調子を維持しながらプレーオフに臨み、もう少し前進していきたい」とコメントした。

 長年コンビを組んできた進藤大典(Daisuke Shindo)氏を再びキャディーに迎えた松山は、119選手が出場する今大会の初日をリーダーボードの上位でホールアウト。松山はプロに転向した2013年から進藤氏とコンビを組み、同年の第142回全英オープン(The 142nd Open Championship)で6位タイ、2015年のマスターズ・トーナメント(The Masters Tournament 2015)で単独5位、2016年の全米プロゴルフ選手権(2016 PGA Championship)で4位タイ、2017年の全米オープン選手権(2017 US Open Championship)で2位タイに入るなど、素晴らしい結果を残してきた。

 ニューヨーク州のシネコックヒルズGC(Shinnecock Hills Golf Club)で開催された今年の全米オープンでは、最終日に「66」の好スコアを記録しながらも11位タイの成績に終わったていた松山は、同大会の終了後に進藤氏との関係を一時的に解消。その間は友人であり、ツアーに帯同する日本人レポーターをキャディーに迎えていた。

 ところが、英カーヌスティ(Carnoustie)のカーヌスティ・ゴルフリンクス(Carnoustie Golf Links)で行われた今年の第147回全英オープン(The 147th Open Championship)で、松山は16位タイに終わると、大会連覇を目指していた世界ゴルフ選手権2018(World Golf Championships 2018)第4戦、ブリヂストン・インビテーショナル(Bridgestone Invitational 2018)でも39位タイに沈んだ。

 そして、翌週の第100回全米プロゴルフ選手権(2018 PGA Championship)では35位タイを記録し、前週のウィンダム選手権(Wyndham championship 2018)では決勝ラウンドで「64」、「65」を記録して11位タイまで上昇した。

 今週から進藤氏をキャディーに呼び戻した松山は、「以前と同じで、何も変わっていない」と話した。

 PGAツアー通算5勝を記録している松山は、第一子を授かった時期から調子が下降しており、「偶然にも、子どもが生まれてから世界ランキングが後退している。父親になってから、プレーがあまり良くない」と話す一方で、最近になって厳しいダイエットを開始し、7キロ近くも減量したという。

「今年はストレスを感じることが多い中で、これまでで一番効果的なダイエットになっているかもしれない。予定では3キロくらい減量するつもりだったけれど、6~7キロも減っていた。だから、今は少し体重を増やそうとしているところ」

 5アンダーの首位タイには、ケビン・ツエー(Kevin Tway)、ジェイミー・ラブマーク(Jamie Lovemark)、ヴォン・テーラー(Vaughn Taylor)、ショーン・オヘア(Sean O'Hair)の米国勢4人が並び、5位タイには松山を含む13人が並んでいる。(c)AFP