【8月23日 AFP】男子ゴルフ、元世界ランキング1位のタイガー・ウッズ(Tiger Woods、米国)は22日、今シーズンに入って再びトップレベルに復活を果たすまで、自身のキャリアは終了したものだと思っていたと明かした。

 腰の故障による約2年の離脱を経て、今年からツアーに本格復帰したウッズは、今月初めに行われたメジャー最終戦の第100回全米プロゴルフ選手権(2018 PGA Championship)で2位フィニッシュを飾るなど、見事なカムバックを成し遂げている。

 しかし、マスターズ・トーナメント(The Masters Tournament)通算3勝を誇るニック・ファルド(Nick Faldo、イングランド)によると、ウッズは昨年行われたマスターズのディナーの場で、自身の不安をひそかに打ち明け、ある同僚選手に対して「もう俺は終わりだ。二度とゴルフはプレーしないと思う」と話していたという。

 これを受けてウッズはこの日、米スポーツ専門チャンネルESPNに対し、ファルドのコメントは事実だと認めた。

 ウッズは今週出場するフェデックス・カップ(FedEx Cup 2018)プレーオフ初戦のザ・ノーザントラスト(The Northern Trust 2018)の会場で「ニックが耳にしたことは正しい。当時の私は終わっていたし、先が見えていなかった」「あの時はゴルフのことなんて考えられなかったし、歩いたり、座ったりするのもままならなかった」と語った。

 ウッズは今季まだ優勝には手が届いていないが、すでにPGAツアーで5度のトップ10フィニッシュを決めているほか、メジャー第3戦の第147回全英オープン(The 147th Open Championship)でも6位に入るなど活躍しており、現在は第42回ライダーカップ(The 42nd Ryder Cup)のメンバー入りへ向け、力強いシーズンの締めくくりを目指している。(c)AFP