「記憶に留めておく一枚の報道写真」

中国は世界の新興国のトップとして目覚ましい発展を遂げている。GDPは日本を追い抜き、アジアNo.1に君臨した。そして今では欧米を抜くほどの力を見せている。これは今後のさらなる中国の産業発展が楽しみである。しかし市民の生活に目を向けてみると国民にとってこれは本当の「望み」なのだろうか。産業発展がゆえに多くのビルが立ち並び、車が飛び交う中で歩く1人の女性。大気汚染によってマスクなしでは生活ができないほど深刻なのが現在の中国。中国政府は何を優先して国家を運営していくのだろうか。産業か、環境か。国民は快適な生活を送りたいと思う一方で、豊かな生活を求めて産業の拡大を望むジレンマを克服することが今後の中国社会を左右するだろう。 

東京女子大学 井村七海 資源環境セクション