【8月22日 AFPBB News】漫画雑誌で連載中の人気漫画「ジョジョリオン」(「ジョジョの奇妙な冒険」第8部)原作者である荒木飛呂彦(Hirohiko Araki)氏の大規模な原画展「JOJO 冒険の波紋(RIPPLES OF ADVENTURE)」が東京・港区の国立新美術館(The National Art Center, Tokyo)で始まるのを前に、内覧会が21日に開かれた。

 同展広報によると、同館を含め国立美術館で開催される漫画家の個展は、1990年に東京国立近代美術館(The National Museum of Modern Art, Tokyo)で開催された手塚治虫氏以来2人目だという。

「ジョジョの奇妙な冒険」は、国内外に熱烈なファンを持ち、主人公を代え何世代にもわたって繰り返される因縁の闘いを描いた超大作。昨年に誕生30周年を迎え、現在は第8部の連載が続いており、単行本はシリーズ合計120巻以上を数える。

 読者やファンには、作品の迫力ある筆致や記憶に残る名セリフを楽しむ一方、登場人物たちの「ジョジョ立ち」と呼ばれる印象的なポージングや、奇抜なファッションをまねるコスプレイヤーが多い。

 内覧会では、原画や巨大パネル、ほかのアーティストとのコラボレーション作品など約210点が展示され、早くも来場者たちの熱視線を集めていた。

 作者の荒木氏は、今回の個展に合わせ、縦200センチ、横120センチのパネル12枚分の原画を書き下ろした。キャラクターたちを等身大に描き、見る側の目の高さに合わせ、一体感を出すことにこだわったという。

「原画はライブ。ちょっと失敗したところがあって、直したかった」と、未練をにじませながらちゃめっ気たっぷりに話した。

 8月24日から10月1日まで。また、11月25日からは展示作品を一部入れ替え、大阪で開催を予定している。(c)AFPBB News