【8月22日 AFP】インドネシアで開催中の第18回アジア競技大会(18th Asian GamesAsiad)で21日、屋外競技の会場のすぐそばで火事が発生し、ヘリコプターも出動して緊急の消火作業が行われる一幕があった。

 火事があったのはパレンバン(Palembang)にある施設のすぐ外の草むらで、ヘリコプターが上空から水をかけて消火。地上でも多数の消防士が作業に加わり、黒煙が競技に影響しないよう努めた。近くで射撃とビーチバレーの試合が行われている時間帯だったが、風向きも幸いして煙が選手たちの方へ向かうことはなく、大会関係者もほっと胸をなでおろした。

 火の手が上がった場所のそばには、選手が滞在している建物もあった。クレー射撃の混合団体トラップで銅メダルを獲得した中国の女子選手によると、決勝の最中に炎が見えたが競技に集中したという。

 暑さがピークを迎えるこの時期、インドネシアでは火災や大気汚染が珍しくなく、関係者はスモッグに対してとりわけ敏感になっている。それでも南スマトラ(South Sumatra)州の知事は、競技の進行に影響がないことは「100パーセント自信を持っていた」と話し、消防車10台、ヘリ1機を15分以内に駆けつけられる場所に待機させていると続けた。(c)AFP