【8月22日 AFP】人気スパイ映画「007」シリーズ最新作でメガホンを取る予定だった英映画監督のダニー・ボイル(Danny Boyle)が、「創作上の意見の相違」を理由に降板したことが、同作の公式ウェブサイトで21日、発表された。

 007公式サイトには、プロデューサーのマイケル・G・ウィルソン(Michael G. Wilson)とバーバラ・ブロッコリ(Barbara Broccoli)、主演のダニエル・クレイグ(Daniel Craig)が連名で「創作上の意見の相違により、ダニー・ボイルが007第25作の監督降板を決めたことを本日発表する」と記されている。

 ボイル監督は、『スラムドッグ$ミリオネア(Slumdog Millionaire)』でアカデミー賞(Academy Awards)を受賞。007最新作のタイトルは未定で、公開日は英国で来年10月25日、米国では来年11月8日の見通しとなっている。クランクインは今年12月に予定されており、監督降板により製作に遅れが出るかどうかは現時点では不明。

 米娯楽誌バラエティ(Variety)によると、ボイル監督は新作のボンドガールと悪役のキャスティングに着手したばかりだった。ボイル監督の後任に関する発表はない。シリーズ4作にわたって主演を務めてきたクレイグは、この新作を最後にジェームズ・ボンド(James Bond)役から引退する予定だ。(c)AFP