【8月21日 AFP】国際原子力機関(IAEA)は21日、北朝鮮が非核化に合意した後も、核活動停止のいかなる兆候も見せていないとする報告書を公表した。

 IAEAは報告書の中で、「北朝鮮は核計画を継続、進展させており、北朝鮮による関連の声明は深刻な懸念を引き起こしている」と指摘した。

 IAEAは公開情報や衛星画像を通して監視を強化しているとしたが、「北朝鮮での検証作業を実施できない状態が続いているため、同国の核計画に関する情報が限定されており、さらなる核活動が行われると、情報はますます減少する」と述べている。

 21日午後にIAEAの天野之弥(Yukiya Amano)事務局長が公表した報告書は、9月に行われる総会に提出される。

 北朝鮮は2009年、寧辺(ニョンビョン、Yongbyon)の核施設からIAEAの監視要員を退去させて以降、自国内での同機関による監視を認めていない。(c)AFP