【8月21日 AFP】イランで21日、同国初となる国産戦闘機が公開された。ハッサン・ロウハニ(Hassan Rouhani)大統領は自国の軍事力強化が、敵を抑止することだけを意図し、「永続的な平和」の構築を目指していると強調した。

 国営テレビが放映した映像には、ロウハニ大統領が首都テヘランで開催された軍需産業の見本市で、第4世代の新型戦闘機「コウサル(Kowsar)」の操縦室に座る様子が捉えられている。

 国営メディアによれば、この戦闘機には「先進的な航空電子工学」が用いられ、多目的レーダーが搭載されており、初めて「100%国内で製造」されたという。

 コウサルの試験飛行の模様は、複数のメディアで放映された。生放送の映像では、コウサルが見本市で滑走路を地上走行する様子が伝えられたものの、離陸前に映像は途絶えた。

 直後に放映されたテレビ演説でロウハニ大統領は、「防衛のための備えを私が口にする際は、それはわれわれが永続的な平和を模索するということだ。備えが欠けていれば、われわれは戦争を迎えることになる」と述べた。

 コウサルについては、アミール・ハタミ(Amir Hatami)国防軍需相が18日に初めて公表し、22日に公開されるとしていた。(c)AFP