【8月21日 AFP】フォーミュラワン(F1、F1世界選手権)に参戦するレッドブル(Red Bull)は20日、今季限りでチームを離れてルノー(Renault)に加入するダニエル・リカルド(Daniel Ricciardo)の後任として、来季からピエール・ガスリー(Pierre Gasly)を起用すると発表した。

 現在レッドブルのジュニアチームであるトロ・ロッソ(Toro Rosso)に所属している22歳のガスリーは、2019年シーズンからマックス・フェルスタッペン(Max Verstappen)のチームメートになることが決まり、「2013年にレッドブルのジュニアドライバープログラムに参加してから、このチームでレースすることが目標だった。これはGPレースで優勝し、世界選手権を制覇するという大きな夢に向けて、新たな一歩を踏み出す最高の機会だ」とコメントした。

 昨年10月のマレーシアGP(Malaysian Grand Prix 2017)でF1デビューを飾ったばかりのガスリーだが、今季のドライバーズランキングでは合計26ポイントで13位につけており、チームメートのブレンドン・ハートレー(Brendon Hartley)を24ポイントも上回っているほか、第2戦バーレーンGP(Bahrain Grand Prix 2018)では自己最高の4位入賞を果たしている。

 レッドブルのクリスチャン・ホーナー(Christian Horner)代表は、チームの公式ウェブサイトで、「トロ・ロッソのF1シートに初めて乗り込んで以来、ピエールは1年足らずで、レッドブルが育成してきたその紛れもない才能を早くも証明している」とすると、「モータースポーツ界において、彼は最も期待される若手ドライバーの一人だ」と述べた。

 今季は安定性を欠きながらも、リカルドが挙げた2勝を含めて3レースを制しているレッドブルにおいて、ガスリーは良き友人でもある20歳のフェルスタッペンとコンビを組み、非常に若いチームとして注目を浴びることになる。

 レッドブルは来季から、すでにトロ・ロッソにエンジンを供給しているホンダ(Honda)と手を組むことになっており、ホーナー代表から技術面で貴重な経験をもたらすと期待されているガスリーは、「レッドブルは常に選手権制覇や優勝を目指しており、それは自分が追い求めていることだ。僕は競争心の強い人間で、常に最も高いポジションを目指して戦っている」と意気込んだ。(c)AFP