【8月21日 AFP】第18回アジア競技大会(18th Asian GamesAsiad)は20日、男女競泳の決勝種目が行われ、男子バスケットボールチームの不祥事に揺れた日本は、池江璃花子(Rikako Ikee)が2種目を制する活躍を見せた。

 競泳チームは18歳の池江が女子100メートル自由形で53秒27、同50メートルバタフライでは25秒55のいずれも大会記録でトップとなり、同200メートル平泳ぎでは渡部香生子(Kanako Watanabe)が2分23秒05で優勝。男子は4×200メートル自由形リレーで7分5秒17の大会記録をマークし、孫楊(Yang Sun、ソン・ヨウ)を擁するライバルの中国を抑えて金メダルを手にした。

 3個の五輪金メダルを誇る孫は、今大会から初採用となった男子800メートル自由形を、2位の竹田渉瑚(Shogo Takeda)に約5秒差をつける7分48秒36で制したが、日本がこの日だけで金メダル4個を獲得し、中国の3個を上回る好成績を挙げた。

 男子200メートル個人メドレーでは、大会連覇を目指した萩野公介(Kosuke Hagino)が、最終泳法の自由形で中国の汪順(Wang Shun、オウ・ジュン)にとらえられてしまった。汪が1分56秒52で優勝し、萩野は1分56秒75の銀メダルに終わった。

 その他では、男子50メートル背泳ぎで入江陵介(Ryosuke Irie)が2位に入ったほか、女子200メートル平泳ぎでは渡部に続いて青木玲緒樹(Reona Aoki)が銅メダルを獲得している。

 2020年東京五輪を開催する日本は、男子バスケットボールチームの4選手が、歓楽街で買春行為をしていたことが発覚して代表から追放処分となっており、競泳チームの快進撃で救われた一日となった。(c)AFP/Talek HARRIS