【8月21日 AFP】米俳優ケヴィン・スペイシー(Kevin Spacey)が出演する新作映画『ビリオネア・ボーイズ・クラブ(Billionaire Boys Club)』が、劇場公開初日を含む週末の興行収入がわずか618ドル(約6万8000円)という大コケを記録した。

 同作は実話に基づいた犯罪ドラマで、スペイシーとアンセル・エルゴート(Ansel Elgort)、タロン・エジャトン(Taron Egerton)らが共演。2015年に撮影され、今年7月にオンデマンド配信されていた。

 芸能誌ハリウッド・リポーター(Hollywood Reporter)によると、17日の興行収入はわずか126ドル(約1万4000円)。その後も客入りは振るわず、週末興収は全米の映画館11か所で計618ドルとなった。

 同誌は「現在の映画鑑賞券の平均価格である1枚9ドル27セント(約1000円)で計算すると、各映画館に平均約6人しか見に来ていないことになる」とし「スペイシーのキャリアで飛び抜けて悪い成績だ」と指摘した。

 2度のアカデミー賞(Academy Awards)受賞歴を持つスペイシーのキャリアは、米英で男性十数人に対するセクハラや性的暴行疑惑が浮上したことで失墜。動画配信大手ネットフリックス(Netflix)の人気ドラマ「ハウス・オブ・カード 野望の階段(House of Cards)」から降板させられた他、出演が予定されていた映画『ゲティ家の身代金(All the Money in the World)』からも昨年12月の公開数週間前に降板が決定し、クリストファー・プラマー(Christopher Plummer)がスペイシーの代役を務めていた。(c)AFP