【8月18日 AFP】(更新、写真追加)パキスタンの首都イスラマバードの大統領府で18日、クリケットの元スター選手イムラン・カーン(Imran Khan)氏(65)の首相宣誓式が行われ、同氏は正式に首相に就任した。カーン氏は7月に行われた国民議会(下院)総選挙で勝利したパキスタン正義運動(PTI)の党首。前日の17日に下院で行われた首相指名投票で過半数の賛成を獲得し、新首相に選出されていた。今後は連立政権の首班として、核保有国である同国のかじ取りを担う。

 マムヌーン・フセイン(Mamnoon Hussain)大統領が進行する宣誓式にシェルワニと呼ばれる伝統的な正装姿で臨んだカーン氏は、「真の信仰とパキスタンへの忠誠を抱き、自身の能力を最大限まで発揮して職務を果たす」と述べ、「パキスタンの主権、統合、連帯、健康と幸福、繁栄を常に第一に心に留めることを誓う」と宣誓した。カーン氏が宣誓の言葉に詰まって笑みを見せる一幕もあった。

 これまでパキスタンでは、パキスタン・イスラム教徒連盟シャリフ派(PML-N)とパキスタン人民党(PPP)の2党で政権を奪い合い、時折軍が介入するというパターンが続いてきたが、PTIのカーン氏が首相に就任したことでこうした構図にも終止符が打たれた。(c)AFP