【8月18日 AFP】イスラム教の大巡礼「ハッジ」が19日に始まるサウジアラビアで今後数日間、日本から輸入した仮眠用カプセルを無料で利用できるサービスが、巡礼者に提供される。

 6日間でおよそ200万人が詰め掛けると予想されるハッジに向け、聖地メッカ(Mecca)の近郊ミナ(Mina)で、同国の慈善団体が18~24個のカプセルを提供する。今後数日間の間、巡礼者は無料で利用できるという。

 ファイバーグラス製のカプセルは長さ3メートル弱、高さ1メートル程度で、マットレスやシーツ、エアコン、鏡が備え付けられており、カプセルを横に並べたり、スペース節約のために縦に積み上げたりすることもできるという。

 日本から1個1114ドル(約12万円)前後で輸入されたカプセルでは、巡礼者1人につき3時間の利用が可能だ。

 今年初めにカプセル12個を試験的に運営したところ成功を収めており、ハッジの期間中、現地のホテルに宿泊する金銭的余裕がないものの、仮眠を取る必要がある巡礼者に解決策を与えることになる。

 サウジは今年、長い伝統を誇るハッジを近代化させるべく、無料の仮眠用カプセルの導入以外にも、同時通訳や救命救急アプリの配信も行っている。(c)AFP/Shatha Yaish